BCG(結核)
BCGワクチンのご案内
BCGワクチンは、一生モノの重い「結核(けっかく)」から赤ちゃんの命と健康を守るためのワクチンです。
日本では定期接種(公費負担により原則無料)に指定されており、生後5ヶ月を過ぎたら受ける「ハンコ注射」として知られています。
🦠 結核(けっかく)とは?(病気の説明)
結核は過去の病気と思われがちですが、現代の日本でも毎年1万人以上の新しい患者が発生している、決して油断できない感染症です。大人は主に肺の病気になりますが、免疫のない赤ちゃんが結核菌を吸い込むと、全身に菌が広がってしまいます。
赤ちゃんへの危険性(重症化のリスク)
赤ちゃんが結核菌に感染すると、菌が血液に乗って脳に及ぶ「結核性髄膜炎(ずいまくえん)」や、全身の臓器に広がる「粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)」という重い病気を起こしやすくなります。
これらは命を落としたり、脳に一生消えない重い後遺症を残したりする原因になるため、赤ちゃんの時期の確実な予防が極めて重要です。
💉 予防接種(ワクチン)の概要
BCGは、牛に感染する結核菌を弱めて作った、安全性の高い「生ワクチン」です。
1. 高い予防効果
乳幼児の結核の発症を約52%、結核性髄膜炎などの重症化を約70%防ぐ高い効果があり、その効果は10〜15年ほど持続します。
2. 「ハンコ注射」の特徴
一般的な注射器ではなく、管針(かんしん)という9本の針がついたスタンプを、上腕(二の腕)の2箇所に押しつける独特の方法で接種します。
🕒 接種スケジュール
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対象期間:生後1歳に達するまで(1歳の誕生日の前日まで)
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標準的な接種時期:生後5ヶ月 〜 生後8ヶ月未満
回数接種のタイミング
1回のみ生後5ヶ月を過ぎたら、ヒブ・肺炎球菌・5種混合などの初期セットが落ち着いたタイミングで接種します。
🩺 接種後の「お肌の変化」と注意点
BCGワクチンは、接種した場所が日数をかけてじわじわと変化していくのが大きな特徴です。焦らずに見守るために、通常の経過を知っておきましょう。
① 通常の経過(正常な免疫反応)
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接種当日〜1週間頃:注射の跡がポツポツと赤くなる程度で、特に大きな変化はありません。
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2週間〜1ヶ月頃:針の跡がだんだん赤く腫れ、一部がジクジクして小さなウミ(膿疱)を持つようになります。
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1〜2ヶ月頃:ウミのかさぶたが破れてじくじくする時期ですが、ここがピークです。包帯や絆創膏は貼らず、清潔に保って自然に乾かしてください。
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3ヶ月以降:徐々にかさぶたが取れ、最終的には小さな白い遺伝子のような「ハンコ跡」として落ち着きます。
⚠️ 【重要】すぐに受診が必要な「コッホ現象」について
もし結核の免疫をすでに持っている(過去に結核菌に感染したことがある)赤ちゃんがBCGを接種すると、接種後数日以内(早ければ翌日〜3日以内)に、上記のような激しい赤みや腫れ、ウミが出る症状が急激に現れます。これを「コッホ現象」と呼びます。
接種後10日以内に「接種したところが赤くなっている」「もうウミが出ている」と気づいた場合は、放置せず、速やかに当院まで受診してくください。(記録用に接種部位の写真を撮っていただくとわかりやすいです)
https://www.bcg.gr.jp/general/bcg/bcg_1.html
📅 ご予約・受診時のお持ちもの
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お持ちもの:母子健康手帳、予診票
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受診時のコツ:腕にスタンプを押したあと、ワクチンが自然に乾燥するまで数分間、腕をどこにも触れずに抱っこして待つ時間があります。乾きやすいよう、お着替えがさせやすい服装でお越しください。
