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田舎の紳士服店のモデルの妻
- 善章 平田
- 2017年7月28日
- 読了時間: 1分
前回の宮下名都さんと言えば「羊と鋼の森」でしょうが、今回は違う作品をご紹介。
この作品では福井という場所をリアルに描いている気がします。
田舎の紳士服店のモデルの妻
宮下名都 うつ病と診断された夫。連れ添う形で子供二人を含めた一家4人で福井へ移り住みます。その時に渡された10年日記。この日記を軸に時系列が前後しながら物語が進んでいきます。2年前のあの時、こんな思いだった。こんなことがあったんだったっけ?主人公の中で強烈に覚えていることもあれば、忘れてしまったこともある。どうであっても、時間は流れていき、これでよかったんだと思える時が来る。10年もあるといろんなことがあるよね。 各章が数年おきの時系列で、10年日記で振り返りながら書かれているのですが、章の終わりが何とも言えない中途半端な書かれ方で、次の章でこの10年日記で振り返られています。連載を読まれていた方からすると次も買わざる負えない書き方で、良い意味で著者のあざとさを感じます。新しい本を読むたびに新たなテクニックを見せてくれる小説家だと感じました。